愛されたい症候群になる原因とは

愛されているのは分かっていても、もっともっと!と相手の愛情を求めてしまう。ひどくなると、相手からの愛情表現を信じることができなくなり、全く愛されていない!とまで思ってしまう。これでは、すべての人間関係に対して、悲観的になってしまいますよね。
特に愛されたい症候群の人は、恋愛になると、その症状が更に強くでるケースが多いと思います。相手が精一杯の愛情表現をしてくれていても、まだ足りない、もっと!と常に相手からの強い愛情求めてしまうのです。これでは、いつまでも幸せな恋愛ができないでしょう。
愛されたい症候群になってしまうのは、子供の頃に家庭で愛情を感じられずに育ってしまったことが原因だったり、環境や経験から極端に自信が持てないでいることが原因となっていることが多いようです。
愛されたいと思うことは自然なことです。でも、本当はちゃんと愛されているにも関わらず「自分をもっと愛してほしい!」と強く求めすぎてしまっては、自分自身いつまでたっても満たされないままですし、一生懸命愛情を伝えているのにもっともっと!と求められ続ける相手の方も、疲れてしまいます。
こんな“愛されたい症候群”と向き合っていく方法をご紹介します。うまく向き合っていくことができれば、きっとこれまでよりもラクに生きられるようになるでしょう。
自分に自信を持つこと

どんなに褒められても「自分なんて…」と心から素直に喜べなかったり。過剰に自虐キャラだったり。いつも他人と比べて自分は劣っていると思ってしまったり。自分に自信が持てないでいると、人から愛情を伝えられても「こんな自分が愛されるはずがない」と思い込んでしまって、素直に愛情を信じられなくなってしまいます。
今もし自分には何の取柄もない、特別素晴らしい能力があるわけでもない、と思って自信をなくしているのなら、今自分に愛情を伝えてくれる人は、そんな自分を好きでいてくれているということ。取柄がない能力がない、そんな自分を愛してくれているということです。そう思えれば、自分の存在自体に自信が持てるのではないでしょうか。
また、人から愛されるかどうかに関わらず、自分で自分を愛することも大切。その為には、自分がコレだと思えるものに惜しみない努力をしてみることです。仕事でもいいし、趣味でもいい。ダイエットなどの自分磨きでもOK。小さなことでもいいので、胸を張って何かを頑張っていられれば、そんな自分のことを自分で認められるようになるので、次第に「自分には愛される資格があるんだ」と自信が持てるようになると思いますよ。
人からの愛情で自分を満たそうとせず、自分で自分を満たせるようになること

愛されたい症候群の人は、人から愛されている実感があるかないかで、その日の気分や幸せ度合いが極端に左右されがちです。例えば、恋人から「好きだよ」とLINEがきた日は機嫌良く過ごせるけれど、そういった愛情表現がない日は、不安になったり不機嫌になったりするのです。
常に愛されていると実感していたいという欲求からこうなるのだと思いますが、人それぞれ日々の目の前の生活があるので、そう常に誰かに愛情を伝え続けることには無理があります。なので、人から愛されているかどうかの実感を自分の気分のバロメーターにすると、不幸せになってしまいます。
人の感情に左右されたり、人に依存せず、自分で自分を毎日幸せにしてあげることができれば、そういった考え方をしなくなるでしょう。その為には、自分で自分を満たす方法を知ること。これをしているときは楽しい気分になれる、これをすると落ち込んでいても気分転換ができる、そういうことを分かっていれば、人に愛情を求めなくてもゴキゲンに過ごせます。
それに、ひとりで勝手にゴキゲンに過ごしている人、いつも勝手にニコニコしている人、そういう人って、自分から求めなくても勝手に周囲から愛されているものです。
自分が愛されていることを知ること

愛されたい症候群の人は、本当はすごく愛されているのに、目の前のその愛情に気づいていないことも多いです。愛されたい症候群の人は、言葉や相手からのスキンシップ、プレゼントなどの目に見える愛情表現に対しては、その時は素直に喜べますが、時間が経つとその実感が薄れて、また更なる愛情表現を求めてしまいます。
なので、どれだけ一生懸命愛情を伝えてくれる人がいても、その人に対して「本当に心から愛してくれているの?」「それならもっと愛情を示して!」「納得できるまで愛情を与えて欲しい!」と、いつまでも貪欲に愛情を欲してしまうのです。
一度冷静になって立ち止まり、その人が今まで自分に対してどれだけの愛情を与えてくれたのか、よく考えてみるといいです。その人の貴重な時間を自分に費やしてくれたこと、言葉や態度で伝えてくれたこと、それをちゃんと受け止めて、愛されていると認めないことは、その人に対して失礼だということ。よーく考えてみると、たくさんたくさん愛されていたんだと気付けるはずです。
愛されたい症候群から抜け出すと幸せになれる

愛されたい症候群になった原因を責めたり悔やんだりしても、前には進めません。まずは、今の自分と向き合うこと。こちらでご紹介した方法を意識して少しずつでも実践すれば、きっと気付いた頃には、前の自分よりもラクになれたと感じられるはず。すぐに変わることはできなくても、意識することで自然に変化が現れて、今よりもっと幸せな気持ちで人と一緒にいることができるようになると思います♡